大学生活でどのような学修や課外活動に
取り組みましたか?

入学前から「大商大ビジネス・アイディアコンテスト」に挑戦したいという目標があり、2年次に自由部門と企業部門の両方に挑戦しました。自由部門には「占いペン」というアイディアで応募し、東大阪商工会議所会頭賞を受賞。ボールペンを使い続けると軸の部分の印刷が剥がれてくることを残念に思った経験から着想し、それを逆手に取って印刷が剥がれるとランダムに色が現れて占いができるという商品を考えました。また、企業部門ではダンボールを利用したさまざまな商品を製造・販売している企業と「ダンボールでできる一人暮らしの不満解決」というテーマでシューズラックを制作しました。
一連の取り組みの中で最も印象に残っているのは、ファイナルステージでのプレゼンテーションです。観客と審査員の前でプレゼンを行うのですが、事前に受講したブラッシュアップ講座で先生からさまざまなアドバイスをいただきました。中でも「観客に一緒に考えてもらう仕掛けがあると一体感も理解も深まる」というアドバイスを活かし、企業部門のプレゼンで商品の組立を実演したり、観客に質問を投げかけることを実践。プレゼンの終盤には観客が笑顔で頷いてくださり、手応えを感じました。結果は審査員特別賞に加え、観客の投票で決まるオーディエンス賞も受賞。自分の考えを言葉にし、大きな舞台で発表できたことは自信になりました。また、2つのアイディアの発表の準備を同時に進めていたことから、しっかり計画を立て、決められた期限より早めに自分で期限を設けて準備ができたことも今後の役に立つと思います。
就職活動では、どのような就職支援を
活用しましたか?

就職活動を進める上で役立ったのは個別面談です。3年次の6月に就職活動を始めた際、「挑戦ができ、長く働ける環境」を重視しようと考えていましたが、志望業界が定まっていなかったためキャリアサポート室に相談に行きました。そこでいただいた「まだ3年生だから、視野を広げて活動してみては」というアドバイスをきっかけに、商社・サービス・人材・食品などさまざまな業界のインターンシップに参加したのです。グループワークや会社見学を通して業界の特徴や仕事についての理解を深めるとともに、各企業の社風の違いを肌で実感できたことも良い経験になりました。その結果、もともと食べることやお酒が好きなこと、インターンシップを通して出会ったサービス業界の方が特に親身になってくださる方が多く惹かれたことから、外食や食品の宅配、お酒の工場見学など「食品」と「サービス」が掛け合わさった仕事がしたいという方向性が定まりました。
就職活動で印象に残っている
エピソードを教えてください。
内定先であるサントリーパブリシティサービス株式会社の選考で、面接を受けた後すぐに、評価された点や今後の面接に活かせる点についてリクルーターの方からフィードバックをいただいたことが印象に残っています。中でも、その面接でお話しした内容から、仕事内容への認識が少しずれているのではないかという指摘をいただき、仕事内容や自分に求められていることを改めて理解することにつながりました。一方で、「大商大ビジネス・アイディアコンテスト」での経験からアイディアが豊富な人であることは伝わっているため、どんな部署に行っても商品やサービスに関するアイディアをぜひ出してほしいという言葉もいただきました。最終的に内定につながったのは、企業が求める「挑戦する」という人物像に対し、大学でさまざまなことに取り組んだ経験を根拠として具体的にアピールすることができたからだと思います。
就職活動を通じて学んだことや成長した点を
教えてください。

就職活動は何より計画性が大切だと実感しました。時期によっては1日に数社の面接が重なることもあり、予定の管理をしっかりすることや、今何をするべきか優先順位をつけることなどに「大商大ビジネス・アイディアコンテスト」での経験を活かすことができました。また、自分がしたい仕事や企業が求める人物像に自分が当てはまるのかを見極めるためには、自己分析も大切です。私は自分一人で考えるだけでなく、家族や友人など身近な人に私がどういう性格かを聞きながら自己分析を進めていきました。家族であっても自分とは異なる見方をしていたことから主観と客観の違いを認識できましたし、改めてチャレンジ精神と好奇心旺盛な点が自分の強みであることが明確になり、自信を持ってアピールしようと決めることができました。
将来の目標は何ですか?

内定先のサントリーパブリシティサービス株式会社は、サントリーの工場見学ツアーをはじめ、幅広い企業のPR施設や文化施設などの運営を行っている会社です。私は大学で3年間、オープンキャンパスの学生スタッフとしてキャンパスツアーを行った経験があり、それを活かせるのではないかと興味を持ったのが応募のきっかけでした。入社後は、ビール工場のツアー担当からスタートします。そこで家族連れの未成年のお客様も楽しめるようなツアー内容を考えたり、海外からのお客様への対応に向けた英語の勉強にも力を入れたいですね。また、ゆくゆくはアルバイトや派遣スタッフのマネジメントも担うことになるので、自分が頼られる存在になるのはもちろん、相手を信頼して任せることができるようになりたいです。さらに、就職活動時にリクルーターの方にお世話になったことから、将来は人事の仕事にも挑戦してみたいと考えています。