大学生活でどのような学修や課外活動に
取り組みましたか?
2年次から4年次までの3年間、泉大津市役所での長期インターンシップに参加しました。2年次は子ども向けのイベントの企画・運営を中心に携わり、3年次では長期インターンシップの進化版である「いずみおおつ若者会議」の構想・立ち上げにオブザーバーとして携わり、前年からこの活動を続けてきた仲間をサポートしました。さらに4年次では執行部のメンバーとなり、街づくり事業の立案を行う部会や港湾地域の利用・活用を目指す部会のオブザーバーとして活動。部会ごとの会議がスムーズに進むようなサポートやアドバイス、進捗状況の把握に加え、部会同士の意見交流会や、成果報告会などの運営や取りまとめも行いました。こうした3年にわたる活動の中で、難しいことや大変なことがあっても投げ出さずに粘り強く向き合い、自分にできることを探してやり抜く力が身についたと思います。そして私たちインターンシップ生に寄り添い、時には軌道修正しながら支えてくださった市役所職員の方々に憧れ、公務員を目指す大きなきっかけにもなりました。
就職活動では、どのような就職支援を
活用しましたか?
3年次に公務員講座を受講しました。講座のメリットは、基礎知識から問題を解くテクニックまでかみ砕いて説明してもらえること。例えば参考書だけで勉強していると、解説で急に公式が出てきて戸惑うこともありますが、授業では「なぜこの公式が必要なのか」ということから説明してもらえるので理解が深まります。質問できる機会も設けられており、勉強する中で生じた疑問も解消できました。授業の動画を見ながら自分で復習できる点も大阪商業大学の公務員講座の魅力です。授業が終了した後は自宅でひたすら問題集を解き、わからない部分は動画を何度も見直して4年次の試験まで勉強を進めました。また、公務員講座と並行してキャリアサポート室の支援も活用しました。履歴書などの書き方の相談にのっていただいたり、勉強に行き詰まった時には話を聞いてもらうなど精神的に支えていただいたおかげで、長丁場の公務員試験を乗り越えられました。
就職活動で印象に残っている
エピソードを教えてください。
3年次のキャリアサポート室での面談が大きなターニングポイントになりました。自分では公務員試験対策を順調に進めているつもりだったのですが、「勉強時間が少ないのでは?」と指摘され危機感を持ったのです。試験まで1年を切ったタイミングでしたが、実は何をどの程度まで勉強するのか曖昧だったところがあり、単元ごとの理解度を深めていくことや、実際に時間を計りながら問題を解いていくことなど、実践的なアドバイスもいただけました。それまではゴールがわからない状態で走っている感覚だったため、「ここまでできれば良い」という目標が見え、勉強時間の目安や勉強の進め方を明確にできたことが良かったです。一方で、長期間にわたって勉強を続けるためにはメリハリも大切です。私は1年次から地元で少年サッカーのコーチを務めていたほか、フットサルのチームにも入っており、体を動かす機会があったことがよかったと思います。こうしたリフレッシュのための活動で関わる方たちにも公務員試験に向けて励ましていただき、モチベーションを保つことができました。
就職活動を通じて学んだことや成長した点を
教えてください。
インターンシップでイベントの企画・運営を行う中で、一緒に挑戦してくれる方や地域で活動している熱量の高い方など、さまざまな人と関わりました。その中で誰にでも伝わりやすい話し方や物事を進める際の進捗管理の方法を学び、単に聞かれたことに答えるだけでなく、プラスαで自分の意見も言えるようになりました。インターンシップではサポート役としての活動が多く、人の挑戦を支えるやりがいを感じました。そこから住民を支えるという公務員の仕事の魅力に気づくことができ、働くなら生まれ育った街でと考え、泉大津市役所を志望しました。インターンシップや公務員試験に向けた勉強を途中で投げ出さず粘り強く取り組めたことは、今後困難なことがあっても立ち向かっていけるという自信になりました。
将来の目標は何ですか?
インターシップの際にサポートしてくださった職員さんたちのようになることです。基本的には私たちのしたいことを尊重し、行き詰まった時には親身に話を聞いてくださったり、行き過ぎた時には軌道修正をしてくださったりと、いつも近くで見守ってくださいました。こうした職員さん達の姿勢から「一緒になって考える」「相手に寄り添う」とはこういうことなのだと身をもって実感し、自分も優しくて頼れる人材になりたいという目標ができました。将来は、外部の団体と協力して行うイベントや、港湾地域などの活性化に携わるほか、泉大津の街で新しく挑戦したいことがある人に寄り添ってサポートし、安心感を与えられるようになりたいですね。