大学生活で取り組んだ学修や、
印象に残っているできごとを教えてください。
ゼミとスポーツ支援演習の授業に力を入れて取り組みました。印象に残っている活動は、在学生や地域の人を対象にしたスポーツイベントの主催・運営や、地域の高齢者の方に向けたスポーツ教室を開催し、健康づくりのサポートをしたことです。どちらも対象者に何が求められているかをヒアリングしながら考え、何もないところからルールなども自分たちで考えて企画し、運営まで行いました。特に高齢者の方を対象にしたスポーツ教室は、月に2回、30〜40名が集まるイベントに。ケガの防止のためにダンスを取り入れた準備運動するなど工夫し、楽しんでいただけました。逆に私たちが高齢者の方々から昔の遊びを教えていただくこともあり、とても良い交流ができたと思います。もともとスポーツが好きでしたが、大学生活を通して様々なスポーツのあり方を学び、それに関わる多くの仕事についても知ることができました。SNSの広告を使った発信や集客も積極的に行い、時には失敗することもありましたが、それも良い教材として成長できたと思います。これらの活動を通して、企画力や課題解決能力、コミュニケーション力を鍛えることができました。
就職活動で活用した就職支援や、
印象に残っているエピソードはありますか?
「自分の履歴書を唯一無二のものにしたい」と考え、大学4年間を通して専門的な学修をすることや、特殊な体験をすることを意識していました。イベントの企画・運営ができるゼミやスポーツ支援演習の履修や、学生スタッフの活動に挑戦したのはそのためです。これらの活動では人とは違う貴重な経験ができましたが、実際に履歴書を書こうとすると伝えたいことがあふれるばかり。そのため何度もキャリアサポート室に通い、履歴書を添削していただきました。文章の構成や、読みやすい文章の書き方をアドバイスしていただき、企業の目に留まるような履歴書をつくり上げることができました。キャリアサポート室の方は弱音や何気ない会話にも快く対応してくださり、心が落ち着いたことをよく覚えています。
企業選びについては、ゼミなどの活動で培ってきたアイデアや企画力を生かすことを重視し、イベントに関われる業種に絞って行いました。学生生活での活動は全て今の進路決定につながったと思います。
現在のご勤務先でのお仕事内容や、
やりがいなどを教えてください。
営業としてゼネコンを中心としたお客様に向け、地鎮祭や竣工式などの式典のご提案と運営を手がけています。建物の始まりや、一生の記念に残る特別な日の一員になれること、またそれを提供できることにやりがいを感じますね。ひと口に地鎮祭や竣工式といってもご要望は色々あり、開催日や人数などの確認はもちろん、神事が終わってからパーティーをするのか、テープカットや植樹をするのかなど、詳しくヒアリングして提案していきます。お客様の中には神事に携わったことがないという方も多いので、作法などの詳しい情報を提供して喜んでいただけるのが嬉しい点です。この仕事ならではの特殊な体験ができ、うまく提案すれば自分がやりたいことも叶えられる、夢のある仕事だと思います。
大阪商業大学で身につけたことで、
今の仕事に役立っていることはありますか?
ゼミ、授業、学生スタッフの活動を通して身につけた企画力は直接役立っています。現在の仕事でもアイデアや意見を出し合う場面が多く、学生時代に行ったイベントの経験に基づいて発言できることは自分の強みだと思いますね。また、イベント運営では何かトラブルが起これば自分の責任になります。そのため、学生時代から何事も「これでいいや」と妥協するのではなく、責任を持って最後までしっかり確認する習慣を身につけられたことも今に生きていると思います。
さらに、学生スタッフの活動では特にコミュニケーション力が向上しました。最初は自分だけが一方的に話しすぎて相手との会話がうまくいかないこともありましたが、先輩がどのように話しているかを見たり、研修を受講して話の組み立て方も学びました。経験を積むうちに、相手は何に興味を持っているかを見極めて柔軟に対応できるようになり、周りの人の良いところも吸収しながら自分のコミュニケーション力を磨けたと思います。今もレスポンスの早い会話ができているのは、学生時代の経験のおかげですね。
今後の目標を教えてください。
この仕事は提案次第で自分がやりたいことを実現できる仕事です。まずは自分の好きなことでイベントを提案し、開催できるまでに成長したいですね。竣工式などの式典では楽器の演奏を取り入れたり、それ以外のイベントとしては社内運動会の提案もしてみたいと考えています。そしていつか自分の代表作と言えるようなイベントをつくり上げたいです。また、社内にはお客様からの指名で仕事を任されている先輩がいて、私もその先輩のように「あなただから任せる」と言われ、それを叶えられる人材を目指したいです。
(2021年取材)