大学生活でどのような学修や課外活動に
取り組みましたか?

公共学部公共学科で行政や地域社会、公共サービスに関する学修に取り組みました。こうした学修に興味を持ったのは、高校の野球部で清掃活動など多くのボランティア活動を行ったことがきっかけです。地域の方に喜んでいただけることが嬉しく、人のためになる仕事に就けるような学びがしたいと考えました。大学の学修で印象的だったのは、ゼミナールで地域に出かけ、住民の方々とたくさん関わったこと。お祭りの屋台の手伝いなどを通して、お子さんから高齢者の方までみんながより楽しめる方法を考えたことで、物事を考える際の視野が広がった実感がありました。また、人口減少や少子化を扱う授業では、私の出身地である島根県が抱える課題と重なるところがあり、将来はそういった課題の解決に取り組みたいという目標も生まれました。
他に、成績や授業態度が評価され、1・2年次に暮らしていた男子寮のチューター(フロアごとの責任者)を任せていただいたことも貴重な経験です。寮内でのイベントの企画や整理整頓を率先して行うリーダー的な役割を担いました。それまで人前で話をすることや人をまとめることが苦手でしたが、経験を積むにつれて少しずつ克服。意見を言う力もつき、自分を変えることができました。
就職活動では、どのような就職支援を
活用しましたか?

就職活動を始めてから頻繁にキャリアサポート室に通いましたが、特にサポートしていただいたのは面接練習です。というのも、内定先である松江商工会議所の面接で「今の世代と昔の世代のジェネレーションギャップについてどう思いますか」「経営者の立場で、どんな集客ができますか」といった想定外の質問に曖昧な答えをしてしまったからです。幸い次の面接には進むことができたので、キャリアサポート室で意表を突くような質問や、私の答えを深掘りするような質問など幅広い想定で練習をしていただきました。時事問題や地域の課題などを踏まえて自分の考えを話す練習を繰り返したことで、その後の面接には自信を持って臨めました。わからなくても黙り込まず自分なりの意見をしっかり伝えること、関連するニュースなどは丁寧に調べ、わからないことを減らす準備も必要だというアドバイスもためになりました。
就職活動で印象に残っている
エピソードを教えてください。
内定先である松江商工会議所のインターンシップで、地域の中小企業をはじめとする幅広い支援先を訪問したことです。経営者の方に松江商工会議所とのつながりなど多くの質問をさせていただき、松江商工会議所が地域の産業にどのように役立っているのかを理解することができました。その中で、私が特に関心を持ったのが創業支援です。これから起業したい方や起業まもない方が1人で経営管理をすべて行うのは難しいため、松江商工会議所が資金調達や各種手続きなど多方面から相談にのってサポートをしているのですが、実際に「とても助かっている」という起業家の方がたくさんいらっしゃいました。こうした多くの人や企業と関わりながら地域の活性化に貢献する仕事ができることを体感し、人や地域とのつながりを大切にしたいと考えている自分に合っているのではないかと考え、志望度が高まりました。
就職活動を通じて学んだことや成長した点を
教えてください。

まず、自分自身を客観的に見つめることができました。就職活動を始めた頃は「人の役に立つ仕事がしたい」という思いはあるものの、具体的にどういう方向性で、どんな人の役に立ちたいのかということが明確ではありませんでした。そこで力を入れたのが、応募した企業の分析はもちろん、「なぜ応募したいと思ったのか」を深掘りして考えること。それが深い自己分析や、面接で聞かれたことに対して的確な答えができることにつながりました。松江商工会議所以外にも、金融機関や公務員など他の業界の選考も経験して考えを深めていった結果、地域の産業の支援を通じた課題解決がしたいという方向性が定まっていきました。
さらに、自分の考えを自分の言葉で伝える力も身につきました。内定先では経営者の方や地域の方と話す機会が多くなるため、面接練習でいただいたアドバイスを今後も意識して仕事に取り組みたいと考えています。
将来の目標は何ですか?

私は大学への進学を機に地元の島根県を離れたのですが、帰省のたびに「あのお店、なくなったのかな」と気づくことが多く、商店街にシャッターが目立つことも実感してきました。都会へ流出する若者が多いこと、空き家が増えていることも大きな課題で、生まれ育った街のそういった光景をとても悲しく思っています。そこで地元にもう一度活気を取り戻すための仕事がしたいと考え、松江商工会議所で働くことを選びました。入職後、まずは一つひとつの業務を丁寧に学び、地域や中小企業のみなさんの思いをしっかり理解できるようになりたいです。将来的には、起業家の経営課題をサポートすることで地域を盛り上げていきたいですね。










