大学生活でどのような学修や課外活動に
取り組みましたか?
4年間を通してさまざまな勉強に力を入れました。大きく分けると商学科の講義、教職課程、公務員受験対策です。講義では、高校時代から取り組んでいたマーケティングや会計などの学びを深めていきました。それに加えて教職課程を履修したのは、大学に進学したからこそできる学びをしたいと思ったから。授業も実習も想像以上に大変でしたが、始めたからにはやり遂げたいと努力し、高等学校商業の教員免許を取得しました。
私が勉強に打ち込むようになったのは、高校のバスケットボール部の活動を引退してから勉強に時間を割けるようになり、成績が上がって嬉しかったことがきっかけです。知らないことを知る楽しさと喜びを知り、大学でも勉強へのモチベーションが高まっていきました。大学の授業では、教室の前の方に座ってノートをしっかり取ること、わからないことは授業後に質問に行ってその日の授業内容を理解すること、課題をきっちり提出することを心がけました。その結果、学年の成績上位20名に与えられる成績優秀奨学生に毎年選ばれることができ、大きな達成感を味わいました。
就職活動では、どのような就職支援を
活用しましたか?
2年次の時に兄が国家公務員になり、仕事の内容や働きやすさを聞いて私も目指してみようと考えました。そこで、3年次の4月から大学の公務員受験対策講座を受講。法律と経済を中心に、数的処理などの筆記試験に必要な科目の講義を受けて練習問題を解いていくというスタイルで学びました。独学で理解するのは難しい内容が多いため、覚え方や出題されやすいところをわかりやすく説明してもらえることが大きなメリットです。経済科目担当の先生がとても明るい方で、楽しく暗記する方法を教えてもらい、勉強へのモチベーションも上がりました。過去問を解き始めた3年次の冬からは、自宅から通いやすい梅田にある大学のサテライトオフィスにこもって1日に10時間くらい勉強する生活を続けました。そのうち職員の方が名前と顔を覚えてくださり、休憩中に他愛ない話をすることが気分転換になりました。
就職活動で印象に残っている
エピソードを教えてください。
国家公務員試験は、まず筆記試験を受け、合格すると面接試験に進みます。そして実際に勤務する官庁を決める「官庁訪問」を行い、興味のある官庁に出向いて職場見学や人事の方との面接を経て、最終的に内定をいただくという仕組みになっています。私もいくつか官庁訪問をした中で、旅行が好きで航空に関わる仕事をしたいと思ったこと、人事の方たちの優しい雰囲気に安心できたことから大阪航空局に入職することを決めました。個別面接だったため、4年間、力を入れてきたことを自分のペースで話せたことがよかったです。公務員試験だけでなく教職課程など大学4年間でチャレンジしたことと、それら全てを最後までやり抜いた点を評価していただけたのだと思います。
就職活動を通じて学んだことや成長した点を
教えてください。
もともと一度やると決めたらやり遂げる性格なので、SNSをやめるなど誘惑に負けず努力できたことが自信になりました。3年次で公務員受験対策講座を受講し始めた時は、1日に10時間も勉強するような生活になるとは想像していなかったのですが、眠くなりそうな時間帯に計算問題をしたり、頭が冴えている時間帯に暗記をするなどメリハリを心がけました。とことん集中してしまうため、自分で自分を追い込みすぎて体調を崩したこともありましたが、常にサポートしてくれた家族には感謝しかありません。特にサテライトオフィスに通い詰めていた時期には、母が昼と夜2食分のお弁当を作ってくれて、食事の時間が唯一の楽しみでした。こうした家族の応援があったからこそ頑張れたと思います。また、受験にあたって法律や経済、時事問題などに多く触れたことで、今社会で起きていることへの関心が高まったことも成長したと感じる点です。
将来の目標は何ですか?
大阪航空局では、管制官などを支える事務的な業務や予算・会計業務に加え、空港の環境改善や申請への許可を出す業務、利便性を高める業務などにも携わる予定です。高校・大学で学んできた簿記や会計の知識を活かしたいですね。また、全国転勤してみたいというのが国家一般職を志望した理由の一つでもあるので、将来、大阪以外の地域で一人暮らしをしながら働くことも楽しみです。さまざまな土地で空の安全を守ることと、利便性の向上に貢献していきたいと思います。一つのことを最後までやり遂げられるという強みに自信を持って、与えられた仕事を全うしていきたいです。